2018年の読書会(上半期)ふりかえり
記事めっちゃサボってたけどご新規さんが顔だしたということで今年分ちょいまとめることにしました。
Twitter上での知り合いでやってたオンライン読書会、2018年(上半期)は12冊です。
推薦人は自分(taku1531)。
読書会初の同人誌。まあ13世紀グルジア史というマイナーなとこが題材の小説です。アマチュアですが文章に特に違和感はなし。ちょっと中身が薄いが評判もなかなかだったかと。
推薦人はよるねこさん。
みんなだいすきイーガンの長編だよ。わかんねえ!を連呼しつつも適度に読み飛ばしつつ大枠を捉えてきた皆の読書スキルの高さが光る。
テクニカルタームで覆われてるものの、生き残るために可能性を破壊するか、リスクを取って受け入れるかという対立の話だったと思う。あとツールキット便利。
世界の誕生日 (ハヤカワ文庫 SF ル 1-11) (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: アーシュラ・K・ル・グィン,丹地陽子,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/11/20
- メディア: 文庫
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推薦人meさん。
ゲド戦記のル=グウィン(この読書会の少し前に亡くなられました、ご冥福をお祈りします)のジェンダーSF。
既に世界観が同一の「闇の左手」を読書会でやってただけあって既読組は楽しんで読んでた。ワールドクラスの作家は違う。
推薦人地味屋さん。
ミステリの古典、ブラウン神父シリーズの短編集。俺は大絶賛です。100年前に書かれたとは思えないぐらい現代でも通用する美しいトリックが並んでおりました。つくりはクラシックなんですけどね。
読書会メンバーはミステリファン、非ファンどちらからも好評でした。
推薦人善浪さん。
西洋の怪物の話が並んだエッセイ集です。澁澤龍彦クラスになると溢れた知識で一冊書けるんだなあ、と思うのがビシビシ伝わってくる一方でまとまりのなさも正直感じる一冊。
読書会評判はそこそこでした。
推薦人おれ。
ほぼラノベ読まない人なのだが、宇宙開発ネタは好きでSFファンからTwitterで面白いと流れてきてたのと、あと読書会初ラノベ推薦の栄光を賜りたくて選んだ。
久々のラノベってことで結構ワクワクしてたのだが良くも悪くも真面目にまとめて来た感じ。まあシリーズものの1巻だけで語るのはアレか。
読書会メンバーはよるねこさんがシリーズ全部追っかけたりしてた。
スタートボタンを押してください (ゲームSF傑作選) (創元SF文庫)
- 作者: ケン・リュウ,桜坂洋,アンディ・ウィアー,アーネスト・クライン,ヒュー・ハウイー,コリイ・ドクトロウ,チャールズ・ユウ,ダニエル・H・ウィルソン,チャーリー・ジェーン・アンダース,ホリー・ブラック,ショーニン・マグワイア,デヴィッド・バー・カートリー,ミッキー・ニールソン,ジョン・ジョゼフ・アダムズ,緒賀岳志,米光一成,中原尚哉,古沢嘉通
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2018/03/12
- メディア: 文庫
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推薦人よるねこさん。
かなり気合入ったメンツによる、ゲームをテーマとしたSF短編アンソロジー。
各短編のクオリティの平均点が高すぎる。ゲームを題材にしてるだけあって感性も現代ナイズドされてて読みやすいものばかりだったように思う。
読書会メンバー評判もかなり高かった。
推薦人meさん。
読書会では大絶賛でした。もちろん俺も非常に気に入ってます。本屋大賞はちがうなあ。
体裁としては小中学生でも(なにせ題材が引きこもりの中学生の話なので)読める文章に仕立てつつ、ビシバシ伏線貼ってガンガン回収しておきながらも「いやーでもこれミステリじゃないですからねー」って感じでさっとかわす、そんな器用な一作。いやーよかったです。
推薦人は地味屋さん。
みんな(みんなではない)大好き森博嗣の長編。ちょっと凝りすぎではって感じの一作であった。
まあでもやや肩透かし食らったのはミステリと思って読んでたからかな、どっちかというとSF寄りの一冊です。
読書会評判もまあ上々。
砕かれたハリルホジッチ・プラン 日本サッカーにビジョンはあるか? (星海社新書)
- 作者: 五百蔵容
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/05/27
- メディア: 新書
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推薦人は善浪さん。
出た!善浪さん恒例のサッカー本。ワールドカップ前ということでタイムリー、自分は楽しんで読みましたがサッカーファンでない人もそこそこいるので難しいって人も多かったかなと。
読書会としてはサッカー好き組だけでわちゃわちゃやってた感はある。
推薦人は自分。
傑作でした。俺が勧めたから言ってるんじゃないよ!
19"89年6月4日"に起きた天安門事件に直接的、あるいは間接的に関わった人の現在を追うインタビュー集。天安門事件自体あんまり馴染みのない題材なんだけれども、インタビューされる人がいちいちキャラが立ってる(もちろん著者の筆の力量もあるだろう)ためするすると読める。素晴らしいノンフィクションでした。
読書会の評判もよかったかと思います。
推薦人よるねこさん。
上半期ラストの1冊です。結構長い。(電子書籍だと分量の感覚がわかりづらい)
読書会はこれからです。