【小説】「コロロギ岳から木星トロヤへ」 小川一水
Amazon様ではなく、神保町で買ったサイン本。
ミステリは締めにサプライズを持ってくるが、SFは冒頭に持ってきてやると言わんばかりの突飛な設定をうまいことまとめてくれました。
小川先生、天冥の標もごにょごにょであるが腐ネタ趣味なんだろうか。
21世紀と23世紀をつなぐ設定のインパクトで序盤を押しつつ、壮大なスケールにも関わらず行動範囲は狭いという。なんか安楽椅子ものっぽい感じもある。
とはいえそんな突飛な設定をしっかり王道っぽくまとめるんだから恐れ入る。
だいたいめんどくさくなる時間ものSFを軽妙に仕上げた逸品。