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読書流域、流通センター

Kindleで本を読みアマゾンインスタントビデオで映画をみてMP3をアマゾンから購入するアマゾンの犬の備忘録です

2016年の読書会ふりかえり

Twitter上での知り合いでやってたオンライン読書会、今年は計21冊となりました。

備忘録的な感じで振り返り。

 

ねずみに支配された島

ねずみに支配された島

 

 推薦人は自分。

貴重な動植物を食い荒らすネズミやネコ、ヤギにまつわるお話。被害や侵入経路半分、駆除方法半分といったところかしら。

 個人的には好み、読書会の反応も上々だったと記憶。

 

サッカー右翼 サッカー左翼 監督の哲学で読み解く右派と左派のサッカー思想史

サッカー右翼 サッカー左翼 監督の哲学で読み解く右派と左派のサッカー思想史

 

 推薦人善浪さん。

チームの考え方を「勝利至上主義の右翼」「観客を魅せるのが第一と考える左翼」に分けてここ十数年ぐらいかな、主に欧州クラブの姿勢についてざっとさらった本。

サッカー熱心に見てるのはまあ善浪さんぐらいなのだが、結構他の人も楽しんで読んでた気がする。自分もゲームの攻略本熱心に読むタイプなのでこういうのは結構好き。

 

 推薦人じみー。

中国の小説「金瓶梅」の二次創作な短編連作ミステリ(「金瓶梅」も「水滸伝」のスピンオフだそうなのである種三次創作か)。

特殊設定ミステリながらも仕掛けが主、という趣は薄く全体としておどろおどろしい雰囲気は保たれてた。キャラも読ませると思う。

読書会評判としても結構評価高かったように思う。記憶が怪しいがミステリファンとそうでない人で推す部分が違ったのが結構興味深かったような。 

 推薦人あまのくん。

かのトウェインによるタイムスリップ内政無双本。かのニューディール政策の語源も本書かららしい。へー。

フランス革命を全肯定してたり当時のアメリカの空気もちょっと伺える(まあトウェインをアメリカ人の代表にしていいかというとアレだが)。

評判はまあそこそこぐらいだったか。

最貧困女子 (幻冬舎新書)

最貧困女子 (幻冬舎新書)

 

 推薦人俺。

つらい。ひたすらつらい。悲しい。読み終わっても明快な打開策らしきものははっきりと提示されないし自分たちも思いつかない。悲しい。

俺はまあ読んでて楽しかったけど鬱々とする内容だし読書会でもなんかつらいね……みたいな旨のことしか言えなかった気がする。

評判はまあ良かったんじゃないかな?

 

神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

 推薦人善浪さん。

俺はこいつらうさんくせえな、と思って読んでた。神話の話について直接はそんなにしてなかったから肩透かしされた部分はあるかも。

評判としてはだいたいみんなむつかしいなーみたいな顔してたと思う。 

ワスレロモノ 名探偵三途川理 vs 思い出泥棒 (講談社タイガ)

ワスレロモノ 名探偵三途川理 vs 思い出泥棒 (講談社タイガ)

 

 イロモノ特殊設定ミステリ、もちろん推薦人じみー。

 記憶消去能力持ちの牙城を名探偵が崩していく。ただ正直フックは弱かったしオチは次回作もやりたいハリウッド映画のラストみたいな投げ方だったのであんま好印象ではない。

じみー本人はまあまあ面白かった、森川智喜の平常営業みたいなこといってたと思う。 

 あまのくんのやつ。

行動原理まで支配しちゃう衣のお話。それだけで話がまた一つできそうな枝葉の設定部分が好みでした。

俺は見てないけど「キルラキル」をみておくと楽しかったらしい。アニメスタッフってSF好きな人多いのかなあ。

読書会内々としては今年トップクラスの高評価だと思う。 

彼女がエスパーだったころ

彼女がエスパーだったころ

 

 推薦俺。

オカルトネタをあつかった宮内先生の短編集……なのだが、ミステリ・SFどっちつかずだった印象。(意識して答えを出さなかったっぽいけど、読む側としてあんまり楽しかったかというと。)

せっかく連作なんだからキャラ萌えできるようにいろいろ配置してもよかったんじゃないかなあ。

読書会的にももうちょい手を加えてくれれば、みたいな感じだった気がする。 

 

ペップの狂気 妥協なき理想主義が生むフットボールの究極形

ペップの狂気 妥協なき理想主義が生むフットボールの究極形

 

 サッカー本ということでもちろん推薦人は善浪さん。

えへへ、1冊抜けがあると思ったらこれだった。いや忘れてたことは忘れてたんだが、面白かったよこれ。

マンチェスター・シティ監督のジョゼップ・グアルディオラの半生を追った本。モウリーニョはわるいやつだなーと思うこと請け合い。

やや専門度が高い割には読書会評判もそんな悪くなかったんでないかな。

 推薦人じみー。

大枠はまあ理解が深まった部分はあるものの、根拠にしてる部分がいかにもどんぶり勘定だったりした印象を受けてあんまり俺個人はノレなかった。

読書会としてはまあ本の評価はそこそこだったもののそれなりにわいわい話のツマにはしてた気がする。 

あまのくん本。

SFコンピ盤みたいな短編集。なんか映画「楽園追放」にかこつけてそれっぽいSFが詰め込まれてる。ギブスンから藤井太洋まで。

俺の好みは神林長平の「TR4989DA」かな。作者も毛色も違う短編が並んでるということで読書会面々も一編ぐらいは好みのものを見つけてたと思う。

ぼくは漫画大王

ぼくは漫画大王

 

 す、すいません……たぶん今年一番評判悪かったこれの推薦は俺です……

ミステリ的にはオチは読める上に無理がある、とまあいろいろ言われておりました。うん……まあしょうがないね…… 

ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)

ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)

 

善浪さん。

なんだっけ?イギリス版ドラえもんみたいなコピーだったっけこれ。全然違えよドラえもんは作中で主人公が離婚切り出されたりしないよ。

 評判はかなり高め、割とダメ男っぽい主人公に感情移入する人も多かったか。俺は旅行先で女の子と一夜限りのメイクラブしてるのがムカついた。離婚話でたときざまぁ!因果応報!と思った。

最近金に執着しているじみー。

寄付控除の制度が変わって4割程度のリターンが見込めるようになったとか(熊本地震で投げてたので俺は知ってた)、NPOへの寄付で控除もらえるのは「認定NPO」だけで、その過程はどーこーというような理解してない部分の話も結構あって面白かった。

でもまあ寄付にそんな熱心に興味もってるメンバーは少なかった。しかたない。

逆転世界 (創元SF文庫)

逆転世界 (創元SF文庫)

 

 SF担当あまのくん。

評判は上々。カエアンといい、面白いとわかってる本を持ってくるなんてズルいぞ!

魅力的な「逆転世界」について描写しつつ、結局「逆転世界」ってなんなの?という謎解き要素も備え、アンサーも素晴らしい。

個人的にはラストがちょっとうーん?という感じでしたが全体としてすごくよかったです。

ハリー・オーガスト、15回目の人生 (角川文庫)

ハリー・オーガスト、15回目の人生 (角川文庫)

 

俺推薦。ようやくたくちゃんいいもん引いたぞ。

評判よかったと思う。ラノベっぽいっていう感想も出てましたがあっちで比較的高年齢向けのジュブナイル(要はイギリス版ラノベだろう)書いてる人だそうなのでまあ妥当だと思う。ちょっと終盤一本道で失敗しそうなとこもなくそのまま駆け抜けてしまったのは個人的に難だったが、特殊な生まれ変わり設定を活かした世界観は白眉の出来だと思う。 

アナバシス―敵中横断6000キロ (岩波文庫)

アナバシス―敵中横断6000キロ (岩波文庫)

 

 善浪さんが紀元前の本持ってきた。

俺はすごい気に入った。こんな機会でもなければ読まなかったと思うし……

まあ一応ノンフィクションという体なのだが、「謀反に失敗し将や上級指揮官傭兵は討ち取られ、敵陣に取り残された傭兵たち。生き残るため退却ではなく前進しギリシャへの突破を目指す!」なんて設定だけで熱すぎでしょう。

読書会面々もよい評判でしたかと思います。

 

赤い博物館

赤い博物館

 

 じみじみ。

事件の遺留品を収める”赤い博物館”の一風変わった館主が、結論が出てしまっている事件を少ない手がかりでひっくり返す、という半安楽椅子ミステリ短編集。

……なのだが、いかんせん地味という評価が目立った。あとドラマ化しやすそうとか。うーん自分としても結構丁寧な部分もあるのだが、一発には欠けたかなと思う。 

イデアの洞窟

イデアの洞窟

 

 あまのくんが持ってきた。

ベストはともかく、読書会作品最大の怪作であることは間違いなさそう。

なんかフェアに説明するとネタバレしちゃいそうだが……冒頭から古代ギリシャの小説を訳する訳者の目線で物語が進んでいく。本文でその小説、訳注の部分で訳者の目線の話という体。強烈なメタフィクショナルな結末に痺れた。

 

源平合戦の虚像を剥ぐ 治承・寿永内乱史研究 (講談社学術文庫)

源平合戦の虚像を剥ぐ 治承・寿永内乱史研究 (講談社学術文庫)

 

 俺推薦。

今年ラスト、まだ読み終えてないし読書会もまだ。

いい読書会になるといいな。来年もよろしく。