【小説】火星の人 アンディ・ウィアー
本読んだり映画みたりアルバム買ったりしたら備忘録的につけるブログ。
とりあえず今年読んだ中で一番おもしろかったものとかのレビューとかでコンテンツ埋める。来年から本気出す。
今年読んだ小説ベスト部門がこちら「火星の人」です。火星でサバイバルするSF。
以下ネタバレあり。というか本ブログはネタバレをあまり気にしない。
ちょい近未来が舞台ということでややオーパーツっぽいものも出てくるのだが、そのへんの説明を最序盤に済ませて、持ってるカードについてはきっちり知らせてくれる感じです。ミステリ的に言えばフェアだ。
火星サバイバルとかなり絶望的なんですが、飲む分の量の水と酸素に関しては前述のオーパーツで解決してます、電気も太陽光発電パネルが生きてるので使い放題、問題は食料みたいな感じのスタートを切っていきます。その後水素を少しずつ燃やして水を確保したり、ジャガイモ植えたり、ジャガイモ食べたり。
この火星サバイバル描写だけでもかなり素晴らしい作品なんですが、特筆すべきは全体の筆の明るさ。絶望的っぽい状況にもかかわらず主人公の底抜けの明るさでスイスイ読めます。
元がネット小説らしく、読みやすさに関してはトップクラスながらも、かなり手の込んだSF。
素晴らしい作品でした。いやあ文句なしの今年ベストかというと、教場とか天冥の標シリーズとかいろいろあるのだが……比較的最近読んだ補正がかなり大きいかも知れない。